ドミドミ日記

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zoom RSS 【Ek Niranjan】

<<   作成日時 : 2010/06/18 06:50   >>

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【Ek Niranjan】

監督:Puri Jagananth
出演:Abhiyana Sri、Ali、Tanikella Bharani、Brahmaji 、Brahmanandam、Chalapathi Rao、Makrand Deshpande、Mukul Dev、Venu Madhav、Krishna Murali Posaani、 Prabhas、Satya Prakash、Kangana Ranaut、Sangeetha、 Sonu Sood、Sunil
音楽:Mani Sharma
2009年テルグ語

赤ん坊の時に乞食で稼がせるために攫われてきたチットゥ(プラバース)、物心付いた時に自分の親玉(マクランド・デシュパンデ)を警察にちくって1ルピーの小遣いをもらえたことから、今はお尋ね者を探し出しては警察に引き渡して報酬をもらう仕事をしている。
ひょんなことから、以前自分が捕まえて刑務所に送った殺し屋マノージの妹サミーラ(カーンガナ・ラーナウト)と恋に落ちる。
警察に売り飛ばしたと言うものの、自分の素性を知っているのはあの乞食の親玉だけ。彼から両親のことを聞き出す必要もあるが、つまるところチットゥにとって身内と言えるのはひどい奴といってもこの親玉だけなので、面倒はずっと見てきている。
仕事柄避けられないながらも、ついに町一番の暴力組織のボス、ジョニー・バーイ(ソーヌ・スード)と衝突、そしてサミーラや実の両親を巻き込むことになる。


今こうやって粗筋を書いていて、非常にまとめにくいので気がついた。
この映画、これというぶっといメインの主筋が無いんだわ。
主人公のラブロマンスとルーツ探し、町のギャングとの対立、政治家の悪行、どれを取っても特に比重の大きな物が無い。インド映画特有のコメディーシーンの脇筋でさえ同じような比重に見える。
だから人から「どういう映画だった?」と聞かれても、「身分違いのお嬢様との恋を成就させようと主人公が東奔西走する映画。」とか「アッパークラスの超強い主人公が、悪徳政治家をバックにもつ町のギャングに制裁を加える映画。」とか一言で答えられない。
「主人公は赤ん坊の時に攫われてきて孤児でしょ、犯罪人探して捕まえて警察に売り渡す賞金稼ぎでしょ、恋するでしょ、悪者と戦うでしょ、ヒューマニズム振りまくでしょ、あ、一応最後は実の両親に出会えるみたい。」
な感じ。
ロマンスが必要だから、お涙頂戴が必要だから、アクションシーンが必要だから、コメディーが必要だからとインド映画に必要な要素をすべて満たす為だけの台本作りのように見えるし、ちょっと見方を変えると、主人公の普段の生活のある部分を切り取っただけのようにも見える。
映画全体として見ると、以外にもそれぞれがお互いにそこそこ絡んでいてバランス良くコンパクトにまとまっている。
こういう所が、監督プーリ・ジャガナントの手腕と言う所だろうか。
普通の娯楽インド映画のように見えて、またそれとも違った印象を与えるなんとも不思議な感じの映画だ。


私は他のプリジャガ作品はプリンス マへーシュの【Pokiri】、ラム・チャラン・テージャの【Chirutha】そしてアッル・アルジュンの【Desamuduru】しか見てないが、いずれに於いても監督プリジャガは主演男優の所謂”パブリックイメージ”を外れるような使い方はされてないように見受ける。(ラム・チャランはこれがデビューなので【Chirutha】でのそれが”パブリックイメージ”かどうかは本当は未知数だが、メガスター チランジーヴィの息子という所でこういう所でも間違いは無いだろうと思う。)

プラバース君の”パブリックイメージ”とは、彼の一番のヒット作【Chatrapathi】に代表されるように、アッパークラス出身の寡黙で渋くて男くさーい強いアクションヒーローだと思うのだが、プリジャガは上の3人のようにプラバース君のこの”パブリックイメージ”は取り上げず、前回の【Bujjigadu】に於いても今回の【Ek Niranjan】でも、性格的に天然が入った素朴で一途でコミカルで陽動的なキャラをもって彼を用いている。

なぜプリジャガはプラバース君の”パブリックイメージ”を用いないのだろう?

プラバース君、実際にはこういうコミカルなキャラは彼の3作目【Adavi Ramudu】から披露している。
次作【Chakram】では、どうやらプラバース君本人が(役の幅を広げるためだあろう)欲して引き受けたらしく、アクションヒーロー的な物は一切廃しコメディーとセンチメントに徹し、その後【Pournam】や【Yogi】でもコミカルさまたは天然さ素朴さなどを披露し、昨年は【Billa】にて、1作の中でコミカルとシリアスの対照的な役柄を二役で演じるということに挑戦した。

プラバース作品をすべて見ずとも、【Billa】1作を見ればプリジャガが正しいことが分かるだろう。
渋くてスタイリッシュでドスの利いた”ビッラ”役より、チンピラな”ランガ”役の方が断然生き生きとして良いのだ。
要するに、たまたま【Chatrapathi】が大ヒットしてそこでの役柄がプラバース君の”パブリックイメージ”として流布されただけで、彼の本質はどちらかというとプリジャガ作品において見られるような役柄で、プリジャガはプラバース君のその”本質”の方を両作品で用いたのだ。


台本は【Bujjigadu】、【Ek Niranjan】共に監督のプリジャガ本人。
プラバース君の裏の”パブリックイメージ”を全開し、幼馴染の彼女との”12年口を利かない”という約束を中心にその恋模様と彼女の兄との”男の友情”などを絡めて、ライトな感覚に溢れながらも一本筋の通った映画に仕上げてヒットした【Bujjigadu】に比べると、主筋が無くインパクトに乏しい、一見二作目でてを抜いたかとも思いたくなる【Ek Niranjan】、プリジャガは本気を出さなかったのだろうか?
実は、プラバース君が相手だからこそ、そして2回目の共作だからこそ何か実験をしてみたかったのでは、というのは読みすぎか?

、、、、、、、、

読みすぎなんだろうなぁ。
ラヴィ・テージャとは数作共演してるから、同じ役者を複数の作品でプリジャガがどう使うか傾向を見るために、これらをすべて見てみるのも面白いかも。

、、、、、、、、

特に見つかる物も無いかもしれないなぁ。


ヒロイン カンガナー・ラーナウト、「きれいだなぁ、かわいいなぁ。」みたいなことは決してないが、ヒンディー語映画【Fashon】での評判の良さはあながち嘘では無さそう。
もっとサウスの水で洗われると面白い物が出てきて独特な位置をつかみそうな感じだけどなぁ。

悪役ソーヌ・スード、【Arundathi】以来気持ち悪さに輪がかかってきております。
これでもまだヒンディーで二の線狙うのかなぁ?
はっきり言って、ほとんどプラディープ・ラーワトの後継者と思うが。


ということで、すべてのインド映画要素がバランス良く入っていながら、そのすべてを逆説的に笑ってる感もある、なんかちょっと不思議な気もする映画どした。
(スター映画なのに2曲もヒーロー、ヒロインの出ないアイテムソングなのよねぇ)



こういうガキが一杯絡む前半の方がおもろかった。
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そうそう、1曲は全くのマイケル・ジャクソンオマージュソング。映像なんか一杯使ってるけど、許可とってるのか?
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ヒロイン、カンガナーさん、がんばったと思うぞ。
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ソーヌ・スード、気持ち悪りぃ、、、、、、、、
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コメント(7件)

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3枚目の写真。
「インドにもこんなきれいな場所があるんだ(失礼)。行ってみたいな」と思っていましたら、駅の看板に「グスタード」の文字が。
この映画スイスでロケしたんですか?
だとしたらかなり制作費をかけた大作映画ですよね。
まさかスクリーンプロセス?
kenken
2010/06/19 10:04
kenken様がインド映画で反応!びくーり!

こんにちはぁ

この映画は、スター俳優にスター監督なのでそれなりに予算はあったと思うのですが、もっとローバジェットの映画でもソングシーンは海外ロケは多いです。

スイスは昔から人気のロケ地です。
最近はオーストラリアも多いかな。

映画のストーリーに関係無くソングシーンになるとこうやっていきなりスイスに飛んだりするのですが、主人公が甘〜いラブロマンスの妄想に浸ってる、ってことみたいです。
Piyo
2010/06/19 17:12
Piyo様、おはようございます。

>インド映画で反応!びくーり!

そうなんです。
インド映画、疎いんです。見てないんですよね。
サタジット・レイの「大地の詩」三部作は見ましたが、このブログの趣旨に反しますし。
この間「スラムドッグ・ミリオネラー」見ていたく感激しましたけど、これも駄目ですよね。(第一インド映画じゃねーし)

しかし流石は映画大国インドですね。
ローバジェットの映画でも海外ロケが多いんですか・・・
確かに今飛行機運賃が安くなってますからね。昔みたいに海外=金かかるというイメージではないのかもしれませんね。

でも、いまだに日本では海外ロケは宣伝の目玉になる感じですね。
そういえば第一作目の「ひめゆりの塔」(昭和28年作)は沖縄ロケさえしてなかったんですよね。


kenken
2010/06/20 10:21
追伸
フォローのご挨拶ありがとうございました。
ウケました。(めちゃ大変だったでしょうけど。)(笑)
kenken
2010/06/20 12:51
>インド映画、疎いんです。見てないんですよね。

それなのに読んで下さってありがとうございますぅ!

おぉ!サタジット・レイやスラムドッグ ミリオネア、ご覧になってのですね。
別にブログの主旨に反してませんよ。何か思うことあったらコメントしてくださいね。
(私がこれらの映画まだ見てない、見ておかなきゃなぁと思ってるんだけど、、、、汗)

一個訂正かも。
さすがにあんましローバジェットだと海外ロケはないかな。中規模以上?
でも、”あれ!?こんな映画で海外ロケ!?”ってのもあるしなぁ。

>第一作目の「ひめゆりの塔」(昭和28年作)は沖縄ロケさえしてなかったんですよね。

へぇ、そうなんですねぇ。なんか時代を感じます。

kenken様、映画お好きなんですか?
うち、わけわかんないことばっかですが、気が乗ったらどんどん絡んでくださって結構ですよぉん。




Piyo
2010/06/21 17:53
フォロー挨拶、、、、、

ちょっとオバカやってみたくなっちゃった
Piyo
2010/06/21 17:54
スラムドッグのほうはぜひご覧になってください。そして、ご意見をうかがわせていただきたいです。

いわゆるアカデミー賞狙い見え見えのかんどー映画なんですが(でもそれに乗せられて泣いている自分がいます)、ラスト、唐突に主人公たちの踊りが始まります。
これが賛否両論なのです。(自分は結構好き)

インド映画ファンのPiyo様のご意見を是非うかがいたいのです。
kenken
2010/06/22 07:32

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