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zoom RSS 【Katrathu Tamil】

<<   作成日時 : 2011/12/19 07:30   >>

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【Katrathu Tamil】

監督:Ram
出演:Anjali 、Jeeva、Karunas、Alagam Perumal
音楽:Yuvan Shankar Raja
2007年 タミル語


数年前に一応機内では鑑賞していて、その頃は南印映画を見始めて一年経っていなくて、その機内で始めてマラヤラム映画を見たというところで、タミル物も10本見てるかどうかぐらいだったかなぁ、まぁそれまでに見ていた物とかなり毛色が違うのに強く印象に残ったと言う感じで、これはちゃんとディスク買って字幕付で見ておかなくてはと思いながら、購入後2年ほどほっちらかしておいたのだが、その間にPeriploさんのTNW(Tamil New Wave)研究も進み、あぁこれはそのTMW系なんだなと思いながら改めてがっつりと楽しめて見れた。


で、まぁひたすらに寂しく悲しいです。
主人公の生い立ちの不幸さよりも、所謂”国語”であるタミル語/文学を優秀に勉強しても社会に出ては全く何の足しにもならないと言い切られちゃってるところですかね。
ま、そこに主人公と幼馴染との不幸な恋の成り行きとか、彼女の不幸とか、とにかくあらゆる不運、不幸の連打が続きますからねぇ、それに翻弄されて正気を失っていく主人公を描いてますから、全く逃げ場のない寂しさと悲しみばかり充満していきます。
そしてやはりそこからの解放は、天国への旅立ちですし。
まぁほかに〆ようもないですけどね。


数年前にある年配の友人とインド映画について話したことがあるんです。
彼女曰く、「インド映画で実際に有りそうもない豪邸とか豪勢な生活ばっかり出てくるのは、皆夢が見たいからなのよ。そういう夢を映画は売ってるのよ。インドもこれからの国ってことよね。自分も周りも貧乏で普段の生活でちょっと周り見ればすぐに見れるものを誰が映画館までわざわざ行ってお金払って見たいと思うもんですか。私が子供の頃なんて日本もまだまだこれからだったからそうだったわよ。豪邸に住むお嬢さんのひばりちゃん見て、私も大きくなったらあんな家に住めるかなぁ、東京にはああいう大きな家がごろごろしてるんだぁ、なんて思ってふわぁ〜とする気分が良いのよ。実際東京に出てきたらあんな家どこにもなかったけどさ、お金払ってまで映画館で貧乏見たいなんて、ある程度以上生活に余裕がないと出来ないわよ。だって隣の家見ると映画よりも凄い不幸が見れるんだもの。」

彼女の言うことが必ずしも全面的に正しいとは思わないが、結構良い線で一理有るとも思う。
TNWの出現と言うのは、それまでよりも大きな変化がインド社会の中に現われてきたということでもあるだろうか。
それがどういう変化かは、いまだに貧富の差は大きいので単純に社会が裕福になってきたと言うことではないと思うが、TNW映画を娯楽映画として劇場に掛けても客がしっかり入ると言う変化。それ以上は無知な私にはちょっと分からないが。

TNW映画を思うたびに私の脳裏によぎるのは19世紀末/20世紀始めにイタリアで起こったヴェリズモの動きである。
インド映画と西洋オペラの間には色々と共通するものが見受けられるが(そのような気がするが)、私はそこにインド映画による西洋オペラの模倣/借用は考えない。
基本的にどの文化でも総合的娯楽舞台芸術を追求していくと必然的にこうなると思っている。
知らないから何もいえないが、歌舞伎や京劇を見てもいろいろと比べられるのではないか。
なので、そういう観点からTNWがイタリア・ヴェリズモを模倣/借用したとは思わない。
より興味深く感じるのは、ヴェリズモが出現してきた当時(そしてその前後)のイタリア社会と現在のインド(南インドもしくはタミル・ナードゥ)社会との比較である。そしてその民族性というか人々の性格の比較かな。
この辺をじっくり見てみると、いろいろと面白い偶然が見つかるかもなぁ。
まぁそういうことに真剣に取り組んで成果を上げるような人間だったら、私はこんなところでちんたらしていないわけで、なのでまぁそう深入りもしないつもりだが(その前に能力的に出来んだろう)、適当にこういうたわごとだけ書いて終わらせようかね。


で、この映画、
タミル語教師という一つの素材を用いて一人の若者が凶器に陥る様を監督は描きたかったのかな。
TNWというのは、ある一つの”ドラマ”を身の回りの現実的な素材を用いることによって娯楽的に”楽しめる”ように描くための最近の手法ともいえたりするのかな。


最後に、
この映画でタミルデビューのヒロイン、アンジャリさん、
テルグっ娘なのねぇ。
で、テルグでは芽が出ずにこれ以後タミルで活躍してるのねぇ。


ドラマ壱 純愛
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ドラマ弐 狂気
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